2012年 8月 9日 木曜日
2012年 8月 9日 木曜日
勉強会「整腸剤の適正使用」
ミヤリサン製薬学術部の方を講師に「整腸剤の適正使用の勉強会を行いました。
宮入(ミヤイリ)菌は戦前の千葉大医学部の研究者により発見された人体に有用な腸内細菌で、40年近く前から製品化されていますが、近年その有用性について見直されています。
具体的に
①芽胞という殻に包まれている菌なので、胃酸や抗生剤で死滅せず大腸の下部に達して効果を表します。菌が酪酸という生理活性に必要な物質を生み出し消化管が活性化し、下痢や便秘に効きます。
②院内感染で問題となり偽膜性腸炎を引き起こすClostridium difficileと同じ属になるので、この細菌と拮抗し減弱させる結果、悪性の下痢などにも効果を表します。
当院でも、経腸栄養を使用するため潜在的に下痢を起こす患者様が多くいらっしゃいます。現在、別の整腸剤を投与しておりますが、今後この製品の特長に注目したいと考えています。
カテゴリー: ■エビハラ病院.