暑い夏が終わりを迎え、日増しに秋も深まり朝夕は寒ささえ感じる頃となりました。
秋といえば、読書の秋・スポーツの秋・食欲の秋などのように「~の秋」という形で良く表現されます。
ちなみに私は食欲の秋の表現が好きです
しかし、考えてみるとスポーツや読書ましてや食欲は季節には関係ない気もしますよね?
今回は、それぞれの由来・他にどんな「〇〇の秋」があるのか調べてみました。
●読書の秋
「読書の秋」と言われるようになったのは秋の気候が読書に適しているからと言われているそうです。夏の暑さも一段落し夜が過ごしやすくなり本を読むのに最適な気温になるのが秋だそうです。(人が集中するのに最適な気温は18度前後で、秋頃の気候がぴったりと言われています)
同じく18度前後になる春から夏にかけても、18度前後になる事もありますが梅雨の季節と重なるために蒸してしまいます。しかし、秋はあまり湿度も高くない為、集中して本が読みやすい環境が整うそうです。
由来としては古代中国の西暦700年代後半に行きました韓愈(かんゆ)という文人が読んだ「灯火親しむべし」言う歌が有力といわれています。この詩の意味は「秋は過ごしやすい季節で、夜には明かりを灯して読書をするのに最適だ」という事でこの詩を夏目漱石が「三四郎」という小説の中で取り上げ、そこから「読書の秋」が広まったといわれています。
●食欲の秋
秋といえばお米が実り、野菜も美味しく果物も取れ、魚も沢山取れる「実りの秋」でもあります。輸送・栽培手段が発達した現代は一年中美味しい物がいつでも食べられますが、昭和40年頃はまでは季節に応じて作物は収穫され、秋は一番食べ物が豊富な季節で作物はとれたてが一番美味しく、いわゆる「旬の食べ物」がたくさん出回る季節でした。
美味しいものがたくさん入手出来て食べられる秋が、食欲を満たしてくれる季節となるのも納得ですよね。
熊が秋に人里まで降りてきて、人間の食べ物をあさるというニュースを聞くことがあると思いますが、あれは冬眠に備えひたすら食べる為残飯目当てにやってきた結果と言われています。実はこの「冬眠に備え脂肪を貯め込む」本能は人間にも残っていて、冬眠はしませんが、寒い冬を乗り切るために体に脂肪を貯めようとして、秋になると食欲が強くなるのと食べ物が美味しいことも重なり、食欲が強くなるため「食欲の秋」と言われているそうです。
●スポーツの秋
きっかけは、東京オリンピックといわれています。秋は元々体を動かすのに最適な気温なことより、スポーツに適しているといわれていました。また農産物の収穫が一段落して天候も良い日が続くことから、運動会も秋に行われる傾向にありました。それが東京オリンピックのきっかけとなり、以前よりも更にスポーツに親しもうとする気風が高まりました。更には開会式のありました10月10日が国民で運動を親しもうと呼びかける「体育の日」に制定された事をきっかけに、10月10日を中心として運動を楽しむ風潮が生まれ、スポーツの秋となったといわれています。
その他の秋としては、「芸術の秋」・「行楽の秋」という言葉もニュースなどで使われています。
秋は、お出かけするにも・家で何かを取り組むのにも素敵な季節です
何をするかは自分次第の秋、今年はコロナウイルス感染症対策もあり日々大変だと思いますが、計画を立て楽しく過ごしましょう
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